家づくりラプソディー

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延床23坪の注文住宅を建てた経緯や暮らしの紹介。理屈っぽい話題多めです

マイホームクラウドで間取り検討 ソフト比較画像あり

 間取り検討のために使ったフリーソフトについて紹介します。
 

3Dで間取りを確認したかった

 我が家の土地はそもそも広くない上に、低い建ぺい率(土地に占める建物面積の割合のこと)で建てなければならない地域ということもあり、建物の外形を確定させるまでにかなりの検討を重ねました。ギリギリまで悩んでしまい、工務店さんにはご迷惑をおかけしたと思っています。
 
 特に、西側道路に面する東西に細長い土地なもので、駐車スペースの取り方と、それに伴って制限されてくる間取りの兼ね合いに非常に悩みました。

行きついたフリーソフトはマイホームクラウド

 妻は(住宅系ではないですが)建築業界で仕事をしており、間取り図の読解力の深さについては私とは雲泥の差があります。妻は色々と意見を言うのですが、私は図面からではなかなかイメージが沸かず困りました。というわけで、3Dのパース(完成予想図みたいなもの)が出力できるフリーソフトを探すことにしたわけです。
 
 色々と探しては試したのですが、唯一しっくりきたのは、マイホームクラウドというWebサービスです。

myhome-cloud.net

 これは、ブラウザ上で動く「WebCAD」というCADアプリを企業向けに提供しているマリエッタ社が、体験用にWebCADのクラウド実装版を一般開放しているものです。
 
 内観の3Dパースをまともに出せるフリーソフトは希少だと思います。
 かつ、メートルではなく尺でグリッドが刻める(畳数で面積を表すことができる)ソフトであることも必要だと思います。この2点を満たしているのは、実質的にはもはやコレしかないのでは?
 
 しかもクラウドで運用されているので、遠隔地にいる時でも妻と検討状況を共有できたり、出先でスマホタブレットを使って間取り図やパースを確認できたりと、非常に便利でした。
 
 おまけに個人的に非常に気に入った点があります。
 3Dパース上を歩き回る際にFPSゲームスタイルの操作系が採用されており、矢印キーとマウスを使って歩行と首振りを別々かつ同時に操作できるのが最高です。
 
 実はその後、周辺環境や日当たり検討も自分で確認したくなり、有名な商用ソフトである3Dマイホームデザイナー13
も購入することになるのですが、上に挙げたデータ共有と歩行操作については、マイホームクラウドのほうが完全に上回っていると思います
 
 マイホームクラウドは、階高が設定できない、建具も窓も家具も絶望的にダサい…等々と不足点を言い出すとキリがないですが、お金をかけずに行う範囲において、間取りの初期検討に使うには申し分ない内容だと言えるでしょう。

没プランを紹介

 参考までに、没にしたプランをご紹介。
 ソフトが仕様上ロフトに対応していないため、フルの3階建てとして作ったので高さが大変なことになってますが(笑)
 軒の出が少ない片流れのお家です。

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外観

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2階

 

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1階 階段下トイレのドア開けたところ
 2階リビング、対面キッチン、リビングに作業スペース。1階に自転車室内置きスペース。
 特に、お風呂と洗濯機はリビングとは別階に計画する、言わば「2階リビング全振り」の思想は、最終案にも継承されています。

参考として有料ソフトのパース図も掲載

 有料ソフトである3Dマイホームデザイナー13で、プランと視点をほぼ合わせた画像を載せておきます。比較にどうぞ。

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外観(屋根は実際にはもっと低いです)

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2階リビング

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1階