家づくりラプソディー

家づくりラプソディー

延床23坪の注文住宅を建てた経緯や暮らしの紹介。理屈っぽい話題多めです

システムキッチン、メーカーごとの印象

システムキッチン、それなりにたくさん見て回りました。

その中でも、メーカーの紹介・感想だけで記事が書ける程度に詳しく調べたのは、以下の7メーカーです。

気が向いたらそれぞれ詳しく書こうと思いますが、まずは下書きとして、各メーカーについて感じた長所・短所をまとめておくことにします。

 

読みたいメーカーがあれば、コメント欄に書き込んで頂けたら優先して記事にしようと思います。確約はできませんが…

 

 

パナソニック

Pros: パナ製電気設備の充実。トリプル横並びコンロ/IH。他の住設とのセットによる強烈な値引き率。絶妙に所帯じみた各種ネーミング。

Cons: 水栓の選択肢、扉のバリエーション等、あまり特別な思想を感じないトヨタの80点主義のようなデザイン。立て付けの精度感はそこそこ。

リクシル

Pros: スリムで多機能なリクシル製水栓の充実。リシェルSIのセラミックトップ、斜めに開くキャビネット、家電収納台埋めこみプラン。他の住設とのセットによる強烈な値引き率。
Cons: リシェルSIより下のグレードは、とりわけ書きたくなるような尖った特徴が無い。立て付けの精度感はそこそこ。

タカラスタンダード

Pros: 圧倒的な収納力と拡張性、耐久性。それらを成立させる立て付けの良さ。ショールームで絶え間なく繰り返される耐衝撃試験。ホーローという自社の強み技術を正当化するためにあらゆる論理を後付けして付加価値を上げてゆく、自動車で言えばロータリーやスカイアクティブマツダのようなメーカー。
Cons: デザインは野暮ったい。昭和のキッチンの正統進化系という感じ。

クリナップ

Pros: ステンレスキャビネットの耐久性。IHとコンロを両方搭載したデュアルシェフ(リンナイMY CHOICEのカスタム品)。タカラに比肩しうる収納力。
Cons: ステンレス以外の部分は、集成材や人工大理石など平均的な仕上がり。セラミックトップもリクシルのような風合いはない。タカラのように箱自体に強い付加価値を感じるわけではないため、価格競争に巻き込まれ気味か。

ウッドワン

Pros: 無垢板。ショールームに満ちる木の匂い。SUTTO水栓、木製の仕切り、瀬戸物や真鍮製の取っ手等、無垢板を好む人種のことを良くわかってる設備や小物関係の選択肢。自然素材系の住宅の文法の中にうまく溶け込む。
Cons: 無垢板。それ自体が人を選ぶ傾向にある。床にすら無垢の採用を躊躇するような人が選択すべき代物ではない。

グラフテクト

Pros: 傷や熱に強いのに絶妙に柔らかい、メラミン樹脂のエバルト天板。高級車のような官能の領域まで達している引き出しの立て付けの良さ。値引きを前提としない明朗会計。
Cons: 設備関係は、他社のカタログでは隅っこに小さく記載してあるような最低限レベル。シンクや収納も至ってシンプル。キッチンハウスの既製バージョンの箱を安く売ってくれるブランドというイメージ。

トーヨーキッチン

Pros: 「ゼロ動線」なる先進的なセットアップ提案。板金叩き出し仕上げのステンレスシンク。オリジナリティがありすぎてオーダーキッチンのような領域。
Cons: 価格を上げることが目的化している印象もある、やや成金趣味が漂う独特なデザイン。東京ショールームが南青山というあたりから推して知るべし?(LexusInfinitiの間にボロスポ車を駐車する抵抗よ)