家づくりラプソディー

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延床23坪の注文住宅を建てた経緯や暮らしの紹介。理屈っぽい話題多めです

なぜ注文住宅を建てることにしたか:(3)建売住宅の傾向を調べた

 前回の記事では、中古マンション探しはあきらめて戸建て住宅を探すことにした経緯を書きました。

 この記事では、建売住宅(完成済みで販売されている新築住宅)について調べた記録を書きます。
 

  また、数年~十数年のスパンで腰を据えて探すなら、地元工務店が手がけるこだわりの建売住宅というのもあったかもしれませんが、残念ながらそんな掘り出し物があるタイミングでもありませんでした。そうした物件に巡り合える人というのはとてもラッキーだと思います。   

建売住宅は良い土地(≒高価な土地)に建てられる

 建売住宅は、家探しの条件として「家以外の事」を重視する人からの需要が大きい傾向にあるようです。主要なのは立地条件で、例えば
  •  駅からのアクセスが良い
  •  大通りにほどよく近い
  •  スーパーやコンビニがほどよく近い
  •  得体の知れないボロ屋敷とかが周りに無い
  •  公立小中学校がほどよく近い
といった事項が挙げられるでしょう。
 街を歩いていると、野村とか三井といった大手の不動産会社が「新築販売中」「見学可能」のノボリを上げていたり、人が看板を持って立っていたりするのを見かけると思いますが、そうした物件は概ね上記のような条件を満たしています。
 このような立地条件の良い土地は不動産価値が高く、比較的高価で取引されます。建売住宅が立地条件を重視して建てられている以上、販売価格における土地の部分の価格は、その地域の地価相場の平均以上であると考えてよいでしょう。 

大きく2通りに分けられる建売メーカー。予算的に手が届くのは…

 前回の記事のコスト勘定のとおり、5000万円台前半を予算として戸建て住宅を探し始めました。
 「いつでもどこかで売ってる」レベルで多数の建売住宅を手掛けている会社は、大きくわけて2つのタイプがあります。
大手不動産会社・ハウスメーカー
 ある種のブランド物ですので、家本体にもそれ相応にお金がかかっています。上で説明したように、建売は価値の高い土地に建てられることが多いため、「高い土地+そこそこ凝った家」ということで結果的にかなり高くなります。私のエリアでは6000万円がスタートライン。手が出ません。
 まあただ、物件にもよりますが少し高級マンション的な虚栄を感じるというか、見栄えにはお金がかかっているわりに中身はわりと普通。間取りも内装も、悪くはないですが特に感じるものもなく、やはり基本的には建物の中身にはあまり興味がない人に向けられたものなのだろうと思います。
 窓にしても、アルミ複合サッシに電動シャッターをつけるようなお金があれば、樹脂サッシに防犯トリプルガラスをつけたほうが防犯防災性も快適性も高くなると説明する住宅設計者も多いのですが、「シャッターが無いなんて嫌だ。ハイ次の物件」みたいな探し方をされるので拘るに拘れないのだと思います。
 
パワービルダー
 「ブランド物の建売は手が出ない」としたときに、じゃぁ手が出せる家はどうすれば作れるか?ということで、「建物のコストを下げる」という選択に打って出たタイプ。
 家を探す人が、建物本体よりも立地条件を先に検討する場合が多いことに目をつけて、立地の良い土地をうまく仕入れ、総額を安く抑えることを前提に建物のコストを下げて作っています。したがって構成としては「高い土地+安い家」。私のエリアでは4500万円くらいから販売されています。
 これなら買えそうだな、ということで物件をいくつか見学することにしました。つづく。